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独特な音色で魅了する沖縄三線

沖縄音楽には欠かせない弦楽器の三線。奏でられた音は、人々の心に優しく響きながら、ゆったりとした時の流れを感じさせてくれますよね。

今回は、幅広いファンの多い「三線」の歴史や魅力・おすすめの三線専門店についてご紹介します。

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三線とは?

三線とは、古くから沖縄音楽とともに親しまれてきた弦楽器です。三味線に似ていることから「沖縄三味線」と言われることもありますが、材質や音は三味線とは大きく異なります。三味線はネコやイヌの革を使用するのに対して、温かい響きを生み出す胴(チーガ)には、「ニシキヘビの皮」が使用されているのが特徴です。

弦に関しては、三線も三味線も、かつては絹糸を撚ったものが主流でしたが、音のバランスを保ちにくく非常に切れやすかったために、三線と津軽三味線は、今日では白色のテトロンかナイロン製の弦が一般的となっています。弦の素材は同じですが、呼び方が全く異なるというのも興味深いポイントです。三味線は太い弦から「一の糸」「二の糸」「三の糸」と呼びますが、三線は「男弦(ヲゥーヂル)」「中弦(ナカヂル)」「女弦(ミーヂル)」と、弦をチルと呼ぶのです。

また、演奏するのに三味線は基本的にはヘラ状の撥(バチ)を使用しますが、三線の場合は材質が水牛の角やエナメル製の爪・撥(チミ・バチ)を使用します。人によっては人差し指の爪で、アップテンポの曲にはギターのピックを使う人もいます。

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三線の歴史

三線は沖縄が「琉球」と呼ばれていた時代に、中国から伝わったと言われています。明の使者によって琉球に「三弦」を持ち込まれ、それが三線の誕生の起源とされています。次第に歌の伴奏用の楽器として宮廷で使われるようになり、琉球王朝時代には、三線に関する役職が設けられていたとも言われています。三線が一般大衆に広まり始めたのは、明治政府により琉球が強制併合された琉球処分以降のことだそうです。そして、沖縄本土復帰後に、ネーネーズやりんけんバンドなどが本土でも活躍したことで三線や沖縄音楽が知られるようになるが、沖縄返還からの約18年後の1990年代の沖縄ブームにより日本全国の人たちに三線と沖縄音楽は浸透したといえます。

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三線の魅力 

ここでは、三線の魅力について2つの視点で解説します。

工工四の画像

工工四(くんくんしー)

工工四(くんくんしー)とは、三線を演奏するときに使う楽譜です。漢数字で記載されているため、一見暗号のようで難しく感じますが、慣れると簡単に読めるようになります。

「合(あい)」=「男弦のド」=「開放弦」

「乙(おつ)」=「男弦のレ」=「人差し指」

「老(ろう)」=「男弦のミ」=「中指」

「下老(げろう)」=「男弦のファ」=「小指」

このように、工工四では文字に応じて発する音や弦・指の位置が分かるようになっています。一度覚えてしまえば、様々な曲に挑戦できるのも「三線」の魅力と言えるでしょう。

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初心者でも扱いやすい

三線は初心者でも演奏しやすい弦楽器として有名です。三味線やギターといった楽器に比べサイズが小さいため、手の小さな方でも気軽に挑戦できます。

本格的な沖縄民謡を習いたい方であれば教室に通うのも良いですが、最初の頃は教本や動画を見ながらでも十分に練習することが可能です。慣れてきたら、「弾き語り」に挑戦すれば、三線の面白みはますます増えていくことになります。

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おすすめの三線専門店

 ここからは、沖縄にある「おすすめの三線専門店」を2つご紹介します。ぜひ立ち寄ってみてください。

 三線専門店 えるおきなわ

三線専門店 えるおきなわでは、三線の販売はもちろんのこと、三線修理や体験教室・エイサー太鼓・パーランクー・笛・各種衣装や教材・楽譜などを取り扱っています。展示している三線は、全て自由に演奏することが可能です。

住所/沖縄県国頭郡恩納村山田3146-4
電話番号/098-880-2225
営業時間/10:00~18:00(定休日:木曜日・日曜日・祝日)

ホームページ

三線専門店 ナビィ三線

「ナビィ三線」は、国際通り近くにある三線専門店です。「バチ・ピック」「カラクイ」「三線ケース」といった三線関連グッズも多数販売。お店の三線体験コーナーでは、お気軽に三線体験(30分/1,500円)をすることが可能です。

住所/沖縄県那覇市牧志3-9-11
電話番号/098-861-3494
営業時間/11:00 ~ 20:00(定休日:火曜日・水曜日・木曜日)
ホームページ

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Let's トライ 三線!!

三線は長年にわたって沖縄の人々から愛され続けている弦楽器。三線は沖縄人の魂ともいわれる、歴史とともに育まれた独特な音色に魅了されて、そのファンは日本全国に広がっています。初心者でもトライしやすい楽器ですし、沖縄発の大人気ユニット「いーどぅし」のかーなーさんのYoutubeでの三線講座でも楽しく学べますので、ぜひあなたも「三線」を演奏してみてはいかがでしょうか。

かーなーさんのYoutubeはコチラ

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