グルメ
もずくといえば沖縄!

沖縄といえばもずく、もずくといえば沖縄! というぐらいの知名度と人気がある沖縄のもずく。日本では古くから食べられている海藻類のひとつで、ワカメや昆布と同じ褐藻類になります。沖縄ではもずくのことを「スヌイ」と呼びます。これは、琉球王朝時代、もずくのことを漢字で「海苔(のり)」と書いていたそうで、海苔の発音はウチナーグチで「ヌイ」。そして、その当時から三杯酢に合わせて食されることが多かったので、酢で食す「ヌイ」から「スヌイ」と言われているそうです。
低カロリーでミネラルや食物繊維が豊富な自然食品の「スヌイ」。今では、全国のスーパーでも三杯酢で味付けした沖縄もずくが気軽に買えようになりました。沖縄の居酒屋では、もずくは定番メニューとして欠かせない存在です。
沖縄のもずく生産量は日本一
もずく生産量第一位でシェア9割以上を誇る沖縄。年間の水揚げ量はなんと約2万トン! じつはこのもずく。北海道や山陰地方、能登半島などでも採れるのだそうです。違うのは、これらの地域で採れるもずくは「糸もずく」と呼ばれる細いタイプのもずくだということ。生産量からすると、糸もずくを知らないという方が多いかもしれませんね。
もずくは養殖されているの?
古くから海で採れる海藻として親しまれてきたもずく。天然のものは収穫量が少なかったことから昭和50年代頃から養殖の研究が始まります。このとき沖縄以外の場所でも養殖が試みられたようですが、温度が安定した美ら海が適しているようで、結果的に成功したのは沖縄だけだったといいます。
沖縄で養殖されているのは、「オキナワモズク」という琉球列島の特産種。この特産種の特徴は、茎が太くしっかりとしたぬめりがあること。またコシが強いため食べごたえがあります。
養殖と聞くと、天然のもずくよりも味が劣るのではと思われるかもしれません。養殖の場合でも、海の中に張ったシートに天然のオキナワモズクの種を着生させ、その後いくつかの行程を経て海の中で育成させています。養殖とはいえ天然のものと同じ海で育ちます。また、生産の工程は養殖というよりも野菜の栽培に近いものがあります。ミネラル成分が豊富な沖縄の海水の中で、沖縄特有の力強い太陽をたっぷり浴びて大きくなるのですね!
お土産におすすめのもずくは?
沖縄のもずくをお土産に買って帰りたい場合は、量販店やスーパーなどがおすすめ。特におすすめなのが、常温で持ち帰れるタイプの塩漬けのもずく。冷蔵しなくてもいいので持ち運びや保存が楽と好評です。味付きのもずくがほしい場合はスーパーに行くと、シークヮーサー風味のものやかつおだし入りの冷蔵タイプが購入できますよ。
沖縄のもずくを使って作ってみてほしいのが、沖縄風の天ぷら。沖縄の天ぷらは、卵がたっぷり入ったふわふわの衣が特徴。もずくの天ぷらは、揚げたてはカリッ、ほくっ、冷めると、むちっとした食感で、どちらかというとおやつやおつまみに向きます。沖縄では衣に顆粒のだしを入れて風味を出すこともあるんですよ。ぜひレシピを調べて作ってみてくださいね!
天ぷら屋で、もずくの天ぷらを!
那覇市の公設市場近くの「呉屋天ぷら屋」、南城市奥武島(おうじま)の「中本鮮魚てんぷら店」「大城てんぷら店」などに行くと、お財布にやさしい価格のもずくの天ぷらが楽しめます。
おでん出汁にネギと生姜を合わせても美味しいですよ。
もずく採り体験
現在では養殖が当たり前になったもずくですが、今でも春頃になると沖縄の海で天然ものが収穫できます。昔から続く春の風物詩ともいえるもずく採り。自分でも体験してみたいという方もいるのでは? そんな方は、離島などで企画されている体験ツアーの中にもずく採りが組み込まれたコースがあるので探してみてください。(時期が限られているので事前に問い合わせを)
意外にも奥が深い沖縄のもずく。沖縄でそのおいしさをたっぷり味わってみてくださいね!
もずくのレシピはこちら
勝連漁業協同組合さんのオンラインショップはこちら
レッツ沖縄! インスタグラムはこちら
レッツ沖縄! TikTokはこちら