グルメ
“ふわふわ”なブクブク茶

沖縄名物といえば「ソーキそば」や「ちんすこう」が代表銘柄ですが、もちろん、この2つ以外にも数多くの魅力的な沖縄名物を皆さんもご存知のはず。そのうちの一つで、漫才なの?コントなの?的な、スイーツ? ドリンク?という線引きが微妙で名物なのが『ブクブク茶』です。
スイーツなのか、ドリンクなのか。いったい「ブクブク茶」とは何なのか、そして、その人気の理由から観光地別のおすすめのお店までご紹介しますね!
“ふわふわ”なクリームのような泡の「ブクブク茶」
ブクブク茶は琉球王朝時代から存在する振茶(茶を泡立てて飲む習俗のこと)と呼ばれるお茶の一種です。
日本習俗である「茶道」に影響を受けながらも、材料には「中国」のさんぴん茶を使用するという沖縄独自の進化を遂げました。一度は習俗が途絶えましたが、近代にて復元を果たしています。那覇や首里を中心に、沖縄諸島に伝わる伝統茶として愛されています。
ブクブク茶の人気の理由
ブクブク茶ですが、沖縄グルメとして人気の高い理由は2つあります。
話題性のある見た目
「ブクブク茶」は「こんもり盛られた雲の様な泡」をもつことで有名です。この泡が話題を集め、人気となりました。
泡はカフェラテやカプチーノの泡と比較すると、びっくりするほど「デカ盛」。茶碗の中にというよりも、上に泡が「のっています」。何も情報のない人が初見した場合、その見た目は不思議以外の何者でもないといえます。
泡には、さんぴん茶の香りが付いていて、口に含むと芳ばしい香りを感じます。泡自体に甘味はなく、自然な味わい。どこかほっとする飲み物?です。
沖縄の伝統茶をこの手で!体験型グルメ
ブクブク茶は、賓客をもてなす際に使用された由緒正しい振茶です。そのブクブク茶の泡を泡立てるところから体験できるお店があります。ブクブク茶専用の大きな木鉢にいれて、茶筅(ちゃせん)で泡立てる体験は旅行客から人気が高いです。小さなお子様も楽しめるので、家族連れの方も利用しやすいですよ。
ブクブク茶のオススメ店舗
首里城より徒歩7分!「嘉例山房」
観光名所の首里城近くにある「嘉例山房(かりぃさんふぁん)」。1階が雑貨販売コーナーで、店員さんに飲食希望と伝えると2階に案内してくれます。色鮮やかなテーブルや椅子があり、アットホームな雰囲気。テラス席もありますよ。ブクブク茶を注文すると大きな茶筅(ちゃせん)が出され、泡を作るところから体験できます。貴重な経験とおいしいお茶を同時に楽しめるお店です。
壺屋やちむん通り沿い!「うちなー茶屋&ギャラリー ぶくぶく」
沖縄の伝統工芸「やちむん(焼き物)」の店が連なる壺屋やちむん通り。その通り沿い「うちなー茶屋&ギャラリー ぶくぶく」があります。こちらのブクブク茶は、お店で扱うこだわりの器に入れて提供されます。沖縄独特の雰囲気を感じながら、ブクブク茶を味わいたい方におすすめです。お茶うけとして、「ちんすこう」と「くんぺん」が付いてきますので、沖縄の伝統品と一緒にたくさんの沖縄グルメを楽しめます。併設のギャラリーでは、やちむん、琉球ガラス等を購入できます。お土産におすすめですよ。
那覇空港より車で7分!「カレーカフェ沖縄式 那覇市久米店」
なるべく那覇空港に近い方が良い!という方には「カレーカフェ沖縄式 那覇市久米店」がおすすめです。沖縄の素材を使用したカレーを数多く扱うお店です。こちらのお店でもブクブク茶を扱っており、名物カレーと一緒に「ブクブク茶」を楽しめます。オリジナルアレンジを加えた「ブクブク珈琲」にも注目です。
長い歴史と伝統をもつ「ブクブク茶」。注目の名産品です。沖縄に来られた際はぜひ、その魅力を体感してみてくださいね。