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ひと味違う⁉ 進化系泡盛とは…

前回の記事「泡盛の神髄は「古酒」にあり!香りと味わい深さを探求しよう」では、蒸留方法による泡盛の味の違いと古酒(クース)について、そして、中級者におススメの銘柄をご紹介しました。今回は、ユーザーの多様なニーズを受け年々進化を続けている泡盛の中で、特に話題となっている3銘柄をご紹介します。

進化系泡盛は普通の泡盛とはひと味もふた味も違う逸品ばかりで、そのバックストーリーにも味わい深いものがあります。当記事を通じて、さらなる泡盛の魅力を感じてください。

女性におススメのスパークリング泡盛

レガーレ/イメージ画像

一本目は那覇市首里の瑞泉酒造が手がけるスパークリング泡盛「ズイセンレガーレ」。泡盛にパッションフルーツ、炭酸を掛け合わせた華やかな香りと清涼感あふれる味わいが人気です。パッションフルーツの花言葉である「聖なる愛」「信じる心」。そして、イタリア語で「結ぶ」を意味するレガーレ。それらを合わせて「永遠の愛」「永遠の絆」という意味合いが込められている、南国の情熱を感じる一本となっています。

結婚式などのお祝い事はもちろんのこと、記念日のような特別な日にもおススメです。

<参考価格>2,200

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ハワイ産の泡盛が沖縄に上陸

進化系泡盛/イメージ画像

続いてはハワイ産まれの泡盛「Aloha Awamori(アロハ泡盛)」をご紹介します。

アロハ泡盛は、那覇市にルーツを持つハワイ在住の沖縄県系人であるランディ・クバさんが創業したブランド。泡盛とハワイのフレーバー4種(コナ・コーヒー、マイヤーレモン、ブラックシュガー、チリペッパー)を組み合わせた4銘柄が販売されています。

フレーバーを組み合わせることにより、初めて泡盛を飲む人でも飲みやすい風味と口当たりを実現。同時に、泡盛の良さがしっかりと残った新しいテイストをお楽しみ頂けます。

太平洋を越えて沖縄に上陸したハワイ産泡盛を「ルーツである沖縄で広まってほしい。泡盛を通して沖縄の素晴らしい文化を発信したい」というランディ・クバさんの思いと共に体験してみましょう。

<参考価格>4種パック25,000

Aloha Awamori HP

世界に羽ばたく沖縄の味

最後にご紹介するのは「泡盛 尚(しょう)」です。沖縄県酒造組合による、泡盛製造者を対象にした研修会が2017年にスタート。その研修会を経て、新たなプロジェクトが立ち上げられました。プロジェクトが目指す先にあったのは「世界に通用する泡盛」を造り出すこと。

プロジェクトの実現に向けて、原酒をブレンドする割合を変えたり、発酵のさせ方を変えたりと様々な試行錯誤が重ねられ、最後にたどり着いたのは、第2回目でもお伝えした「泡盛を造る際の蒸留方法」でした。

通常、泡盛は一回の蒸留で造られます。しかし、プロジェクトメンバーは泡盛造りの常識をくつがえす「三回蒸留」という手法を用いることで、クリアな味わいとすっきりしたキレのある新たな泡盛を誕生させることに成功。それが、琉球王家の名を冠した「泡盛 尚(しょう)」です。

「泡盛 尚」は、プロジェクトに賛同した県内12カ所の酒造所がそれぞれ同じ材料、同じ製法で造っていますが、酒造所によって風味や味わいが異なります。つまり「泡盛 尚」という同じ名称の泡盛が12種類あるのです。

12種類の「泡盛 尚」は、酒造所の所在地によってラベルロゴの色が違っており

・本島北部の酒造所:森の緑

泡盛 尚/イメージ画像

・本島中南部の酒造所:首里城の赤

泡盛 尚/イメージ画像

・離島の酒造所:海の青

泡盛 尚/イメージ画像

という風にそれぞれの地域のイメージを表現。さらに、ラベル下に「SEIHUKU」「MASAHIRO」と酒造所の名称が記載されています。ジンやウォッカといった、世界中で飲まれているスピリッツ(蒸留酒)と同様のアルコール度数と蒸留回数で造り上げられた、世界に羽ばたく“進化した泡盛”をぜひ味わってみてください。

<参考価格>3,300円~4,000

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イメージ画像

泡盛の進化は止まらない

今回は初級講座の最終回ということで、普通の泡盛とはひと味違う進化系泡盛をご紹介しました。ひとくちに「泡盛」といっても、オーソドックスなものから今回のような進化系のものまで数多くあります。そして、泡盛は、その良さを残しつつ、ユーザーのニーズや時代の変化に合わせてこれからも年々進化していくことでしょう。

泡盛は沖縄の特産品であり、全国にファンがいます。そんなファンの皆さんに向けて、さらなる泡盛の魅力をお喋りする企画「オキナワ泡盛ゆんたく」を次回から始めます。ぜひ、ご覧ください!

くれぐれも、お酒は二十歳になってから👍

イメージ画像

 

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