編集雑記

移住先としての沖縄の人気と影

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沖縄移住ブームの再燃の気配

先月、発表された2020年の国勢調査の速報値では、20101日時点の沖縄県内の人口は1468410人。前回の15年調査から34844人(2.,4%)増加していました。人口増加率は前回の2.9%を0.5ポイント下回り、人口の伸びは1980年以降ずっと鈍化はしていますが、前回調査よりも増加しているのは事実ですね。出生数が5000人とみても、3万人程度がUターンと移住者と思われるわけです。

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そして、Facebookの公開グループで「沖縄移住計画」の参加メンバー数も、もの凄い勢いで増えています。私も参加させてもらっているのですが、みるみるうちに八千人を超えていきました。沖縄の移住先としての人気を再認識させられました。うちなーの方も参加しているのと、都道府県別の人数などはもちろん不明ですが、書き込みを見ていると半数以上はないちゃーなのかなと思っています。あえて書きましたが、個人的には、この「うちなー」「ないちゃー」という表現は好きではありません。同じ日本人とはいえ、関東人、関西人などという出身地域別での◯◯人という呼称の延長線上のようであり、そうでもない部分が多分に含まれているようで嫌いです。私自身、沖縄に移住して「ないちゃー」という表現で言われたのは高齢の方からで、「40歳以下の連中はそんなこと意識していないですよ」ということを多くの若い人から聞きました。なぜ、その年齢が分岐点なのかは定かではありませんが、ある南部出身の方から「現在の40代以上の人たちは拳の時代の人たちですから、好きじゃない人が多いです」という話を聞いたことがありました。

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拳?🤔 コブシ??🤔 体育会的な縦社会が主流の時代に青春を謳歌した、現代のハラスメント親父世代のことを指してらっしゃったのでしょう。確かに、縄張り意識的なものを強く持っている世代かもしれないですね。かつて、東京の浅草出身の上司に、「東京生まれか!江戸っ子か?江戸っ子か?」としつこく訊かれたことを思い出してしまいましたが、生まれた場所とか、学歴とか、そんなもので仲間意識を持とうとすること自体、前時代的な思考ではないでしょうか。確かに、共通点や同じ価値観があることで、人としての親近感が高まるということはありますが、それが無いからということで区別するというのは人間性が閉鎖的過ぎるのではと思います。

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先日の書き込みで「沖縄を荒らさないでください」といったものがありました。ある種、閉鎖的と捉えられる書き込みに対して、ネトウヨのような悲しいコメントも返されていました。その方の独りよがりの言葉ではなく、生まれた土地を愛するがゆえの言葉と私は思いたいです。モラルやマナーを守らない観光客がビーチを汚しているというニュースも目にします。だからこそ、綺麗な沖縄を守りたい、憧れだけで来て汚して帰って欲しくない、という想いからの言葉であったと思いたいですし、多くの人が同じように思っていたと信じたいですね。

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